Hi Guys!
みなさんこんにちはー
暑さも和らぎだんだんと秋の気配を感じてくるそんな陽気ですね。
毎年この時期にオーストラリアワインの大きなセミナーが行われ、そちらでスピーカーをさせていただいてます。
個人的にそれが終わると秋を感じ、そのまま年末まで突入するのだと少し憂鬱になりますw
今回のセミナーでご紹介した新世代の生産者さんたちのお話しや、聞き慣れないサブリージョンなども踏まえて書かせていただこうと思います。
New Wave Winesとは
今回のセミナーのお題は”Fresh New Wave”というテーマでした。
昨今若い生産者さんが勢力的に活動され、自分たちのワインだったりコミュニティなどを通じて、その世界観を表しているようなイメージです。
彼らの哲学は何世代にも繋がる持続可能な未来を目指して、自分達の好きなワインを造りを楽しんでいることにあると思います。
彼らは自分たちの住む地域、国(森や川自然全て含む)全ての規模に対しての活動をしています。
その為にまずは年間を通じてのバイオダイナミックを用いての農法や、有機栽培、緑肥やカバークロップの使用したりし、葡萄の木と土壌の健康を保っています。
テクニカルな部分で言えば、葡萄は全房発酵で開放タンクで行なったり、古樽と新樽などを大きさの違うものを使用し熟成させたり、より自分の理想に近い、好みの味わいのワインに仕上げています。
良い意味でワイン法にそこまで縛られない国ならではのなんでもありの技法ですね。
使用する葡萄もこれまでのカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネ、シラーズだけでなく、マイノリティーなサンジョベーゼやサグランティーノ、フィアーノ、マスカットなどのオルタナティブと言われる品種を使っています。
ブレンドなども自由に行なっている印象ですね。
本当に楽しみながらワイン造りをしているのがわかります。
オーストラリアの土壌と気候について
ここでおさらいにはなるのですが、今一度オーストラリアの古代からの土壌について軽く触れたいと思います。
国土も広くヨーロッパ大陸の7割に値する国ですので、その広さゆえの気候や風土にそれぞれ特徴があります。
東端のNSW州から西端の西オーストラリア州まで、3000kmを超えてワイン産地が滞在しています
またオーストラリアの地中には古代からの土壌が埋まっています。
西オーストラリアには地質30億年前のものが存在しているそうです!
国全体としては多種多様な5億年前の歴史を持つ土壌に恵まれていますので、
環境に合った様々な品種も育てることができます。
例えば鉄鉱石の混じった保水性の低い土壌にピノ・ノワールだったり、南オーストラリア州には有名なテラロッサという土壌もありますので、そこでカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培されたりされます。
大きな大陸の国ですので、海からの風の影響も大きいです。
世界で最も南にある海、南極海(南大洋もしは南氷洋ともいう)が近くにあるエリアでは、そこからの冷たい風の影響で葡萄栽培が恩恵を受けて栽培されることもあります。
南オーストラリア州の一部の地域などは暑い気候ですが、恩恵で穏やかな気候に保たれていたりします。
環境面では生物学的にも多様性が高いです。
固有種を含む多くの動植物が生息しています。
数百年の間、他の大陸と隔離されていたことに影響あるそうです。
様々な生き物達が異なる環境で自分たちの生きる場所を見つけ、互いに違いを活かしながら繋がりを調和している、そんな素敵な国オーストラリアでもあります、
オルタナティブ品種とは
まずはこの言葉について解説していきましょう。
よく使われる言葉ではありますが、個人的にはあまり使いたくはないフレーズですw
日本語で言えば代替え品種という言葉が当てはまります。
元々その土地で栽培されていなかった、栽培されていたがあまり日の目を浴びなかった品種のことです。
原因として地球の温暖化現象の影響が強いと思います。
フランスなどでも問題視されていることで、ブルゴーニュなどのワインが年々高くなっている原因の一つでもあります。
またオーストラリア国内で言えば、お隣ヴィクトリア州のヤラ・ヴァレーなどはピノ・ノワールの産地として知られています。
ですが最近では温暖化の影響があり、代替え品種としてカベルネ・ソーヴィニヨンだったりシラーズなどを採用している生産者も多くでてきている現状です。
移民の多い国オーストラリアですので、イタリア系やドイツ系の移民の方々は祖国を思い祖国の品種を植えている場合もありますし、暑さや干魃に強い品種を選んだ結果イタリアやスペインの葡萄だった場合もあります。
大切なことは生産者さんにより変わりますが、自分たちのスタイルを表し好みに近づけていることは変わらないことなのかなと思います。
そんな生産者さんが自分たちのワインを表現しながら、盛り上がりを見せているオーストラリアの今があります!
それをどんどんみんなで深めてシェアしていきましょう!
Chees!
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