Hi Guys!
こんにちはー
年末になり寒さも厳しくなってきましたねー
飲食店では団体の利用も増え、そろそろクリスマスの予約も埋まって来ている時期ですね!
大体このタイミングで一人二人は風邪を引いてきます、、、、そして店内感染、、、、
手洗いとうがいはこまめにして、気を引き締めて年末に挑みましょうw
さて今回は初心に戻り、オーストラリアワインでよく耳にするシラーズのお話をさせていただきたいと思います。
世界的にみても栽培面積が多い品種シラー(ズ)。
ただ個人的な意見としてはメジャーと言える品種の中でも、やや人気の劣る品種だと感じています。
それこそ、「しっかりとしたカベルネが飲みたい!」や「一周回ってピノ・ノワールが好き」、「爽やかなソーヴィニヨンブランが最初飲みたい」などなどいろいろと聞きますが、「私はスパイシーなシラーが好きなのでください!」という言葉は飲食でもなかなか聞いたことがないかもしれません、、w
ただ個人的には大好きな品種の一つで、オーストラリアワインにはなくてはならない存在です。
オールドスクールなスタイルのものから、ナチュラルで軽めに造られてものまで多く存在するシラー(ズ)について今回ご紹介できればと思います。
シラーの有名生産地
有名な産地としてはあげるとしたら、まずはフランスのローヌ地方ではないでしょうか。
南ローヌではグルナッシュなどとブレンドされ、赤い果実系のフルーティーで酸味のあるワインを造っています。
方や北ローヌではシラーを主体にヴィオニエやルーサンヌなどの白葡萄をブレンドし、エレガントで少しスパイシーな香りがあるワインに仕上げます。
勿論ニューワールドでも栽培は多くされていて、オーストラリアを筆頭に、アメリカやアルゼンチン、南アフリカなどでも人気がありクオリティの高いワインが造られています。
オーストラリアではハンターバレーやバロッサバレーなどが有名な産地です。
エレガントなスタイルのものも近年はありますが、どちらかというとチョコレートやプラム、リコリスなどの風味が強くあり、リッチで濃厚なスタイルのワインのイメージが強いと思います。
栽培している地域の気候が冷涼なほど、胡椒などのスパイスの風味があり、小さな花などのエレガントな香りのスタイルになり、温暖な気候だと甘やかで濃厚なワインに仕上がる葡萄です。
このよく言われるシラーのスパイシーな香り、これは葡萄に含まれる香気成分の”ロタンドン”による香りです。
シラーが黒胡椒だったり、グリュナーフェルトリナーが白胡椒と言われるあの香りの成分ですね。
気候によりその香りも強くなったりしますし、ブラインドでは大切な要素となりますので覚えておいてください。
(ただ嗅ぎ分けられない体質の方も多くいるそうなので、感じなくても気にしないでくださいね)
シラーの誕生と由来
ワイン用の葡萄には国やエリアにより別名が存在します。
これを”シノニム”といいます。
ピノ・ノワールをドイツではシュペートブルグンダーといい、グルナッシュをスペインではガルナッチャとほとんどの葡萄に別名が存在します。
そんなシラーはフランスのローヌ地方ではセリーヌ(Serine)、オーストラリアや南アフリカではシラーズ(Shiraz)といいます。
それぞれに名前の由来もあり、シラーの由来は「長時間」を意味するインドヨーロッパ言語のser-です。
そこからラテン語で「晩熟」を意味するserusという言葉ができ、この品種の別名であるSerine(セリーヌ)が生まれました。
さらにセリーヌが転じてシラーになっていったと考えられています。
またオーストラリアでは遡ること19世紀、ジェームズ・バズビー氏が初めてエルミタージュよりシラーの樹をオーストラリアに持ち込んだそうです。
当初オーストラリアではこの品種がScyras(シラス)と呼ばれました。
その名残で今ではShiraz(シラーズ)というようになったのです。
後にオーストラリアのシラーズが大成功を収めたことから、オーストラリアになじみの深いその他の新興国(南アフリカやアルゼンチンなど)でもシラーズという呼び名を使う場合があります。
名前ばかりが先行して、オーストラリアワインの場合シラーとシラーズは違うものだと思われがちです。
生産者さんによりスタイルで名前を分けている場合もありますが、基本的には同じ葡萄品種です。
次回はもっと掘り下げて行ってシラー(ズ)の魅力をお伝えしたいと思います。
ではみなさんの良いワインライフに
Cheers!
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